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 夜くつろいでいると東京オリンピック女子体操金メダリストのベラ・チャスラフスカさんの訃報が流れた。驚くと同時に、5年前一緒に写真を撮ったことなど得難い体験が鮮やかによみがえった。

客席にはベラさんがいる。日本大使を始め大勢の現地の方がチェコ室内フィルが奏でるベートーベンの響きに聴き入っている。いよいよ第4楽章、ソリストが「おお友よ」と歌い出して一気に集中力が高まり「国境なき合唱団」に応募した80余名と共に第九の合唱が始まった。

プラハが世界に誇るスメタナホールの響きは切れるように清明だ。遥か星座に一筋の祈りを届け、声を揃えて世界を歌う。合唱の持つ敬虔な響きを心に感じ、シラーが表した歓喜を精一杯歌いあげた。真っ先に立ち上がったのはベラさんだった。次々とスタンディングオベーションが広がり場内は歓呼に沸いた。

 打ち上げにはベラさんと娘さんも参加した。日本は第二の故郷と言い、心のこもった握手に飾らない人柄が出ていた。華やかな舞台とは裏腹に時代と政治に翻弄され、家庭問題でうつ病にもなった。栄光と挫折、そして復活と平安。力強く生きたベラさんを敬い、仲間とともにご冥福を祈った。

 

平成27年11月21日(土)、私は、ローマのテアトロ・イタリアで開催された「第7回 国境なき合唱団チャリティコンサート in ローマ」に参加する機会に恵まれ、今回も生涯忘れられない体験をすることができました。

 

<テアトロ・イタリア>

私は、第1回目のウィーン公演にはじまり、第3回ベルリン公演、第4回プラハ公演、第5回オックスフォード公演、第6回ハワイ公演に参加してきました。毎回、夢のような演奏会場と、開催都市の魅力に圧倒されますが、今回の舞台は文化と遺跡の古都ローマの「テアトロ・イタリア」という大変味わいのある円形型のホールです。

 

    

             テアトロ・イタリアの外観

    

           テアトロ・イタリアの客席の様子

 

<練習会>

演奏会に向けての練習は、本年5月から代官山の音楽スタジオであわせて11回行われました。今回も指揮者の横島勝人先生とピアノの原恵子先生による、粘り強く懇切丁寧なご指導により、演奏会に臨むことができました。練習会終了後は、練習会場付近で先生方を囲んで懇親会を行うことが多く、団員相互の親睦を図りました。

 

    

          オーケストラとの練習会場

   

            総練習でのひとこま

 

<演奏会大成功!>

今回、ベートーヴェン交響曲第九番第四楽章のソリストはローマの方々にお願いしました。演奏会には多数のお客様にお越しいただきました。

第九の演奏後、割れるような拍手と「Bravi!, Encore!」の叫び声(その声がさすがイタリアらしく、とても美しい!) にこたえ、アンコールとして、イタリアの第二の国歌と言われるほど有名な、ヴェルディ作曲歌劇「ナブッコ」から「行け、わが想いよ、黄金の翼に乗って(Va,pensiero)」を盛大に歌うことができました。

毎回、海外公演では、国内で予想もできないようなことがたくさん起きます。ローマでの演奏会は、当団としてかねてから挑戦したかったものですが、特におおらかなお国柄もあって「大きな壁」と考えられていました。このたび、この願いが実現、大成功したのは、公演準備の段階から以前にも増して、合唱団代表の王野さんと、運営に当たった旅行社のツアープランナー・オブ・ジャパンの皆様の大変なご尽力によるものと感謝しています。

現地での数回にわたる練習を通じて、私たち合唱団は、現地オーケストラの皆さんにだんだんと「仲間」として認めていただき、演奏会本番になると、自分でもびっくりするような一体感のある、何倍も力を発揮した演奏ができたと感じています。これには、指揮者の横島先生があっという間にオーケストラの信頼を勝ち取ったことが大きく作用したと確信しています。

 

<ローマ小散策>

私はローマは、数十年ぶりの訪問で、前回の細かな記憶はほとんどありません。ただ、数年でがらりと町並みが変化する新興国と違って、遺跡の町ローマの雰囲気は当然のことながらあまり変わっていないと思いました。私自身は、気候がよかったのにあまり出歩く機会がなくて少々惜しかったのですが、ホテルから歩いてローマ歌劇場に、また、地下鉄に乗ってスペイン広場に行って、現在のローマを楽しみました。

 

       

               ロ ー マ  歌 劇 場 の外 観

   

                     スペイン階段(工事閉鎖中の模様)

 

<終わりに>

今回も、演奏会を無事に大成功させ、「アートボランティア」としての実をあげることができたのは、横島先生と原先生のご指導をはじめ、実行委員長の王野さんを中心として、実行委員、参加団員一同のチームワークと、後援いただいた団体・企業、お越しいただいたお客様、ツアープランナー・オブ・ジャパン(TPJ)の皆様などの強力なご支援の賜物です。また、豊かな第九合唱経験を活かして、飛び入りで合唱団男声バスのパートに参加してくださった現地日系企業のTさん、ありがとうございます。あらためて皆様にあつく御礼申し上げます。

これからも合唱ボランティアとして皆様とともに歌っていきたいと願っています。次の機会もぜひ一緒に歌いましょう。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平成26年11月16日(日)~17日(月)、私は、国境なき合唱団「奇跡の釜石小学校 東北被災地応援合唱ボランティア」ツアーに参加する機会に恵まれ、今回も生涯忘れられない体験をすることができました。

 

国境なき合唱団は、これまで、2007年のウィーン楽友協会公演を皮切りとして、世界各地のすばらしい音楽ホールでベートーヴェン第九のチャリティ演奏会を行っており、本年2014年のホノルル公演まで6回を数えますが、国内の被災地に出向いて合唱ボランティア活動を行うのは初めてです。また、私にとっても東日本大震災以降、東北被災地を訪問するのは初めてのことで身の引き締まる思いがしていました。

 

今回訪問したのは岩手県の釜石小学校で、大震災の際、児童が自主的に避難し、全校児童184人が全員無事だったため、「釜石の奇跡」と言われている学校です。今回の奇跡のような交流イベントが実現したのは、本ホームページの「実行委員会からのお知らせ」本年9月24日付けツアー案内にあるとおり、震災で被災した同小学校が、楽器(太鼓など)を購入する際に、私たち合唱団からの寄付金を活用してくださったことがきっかけとなったと伺っています。

 

                 釜石小学校

 

<釜石小学校との交流会>

本交流会は、11月17日(月)の午前10時30分頃から約1時間弱の時間、小学校の授業時間帯に同校体育館で実施され、全校児童と教職員、保護者代表が出席してくださいました。

 

         小学校玄関でのおもてなしにまずびっくり!

 

<釜石小学校全児童による虎舞>

今回の交流会では、全児童が参加して私たちのために虎舞を披露してくれました。

 

釜石市のホームページによると、「虎舞は、江戸時代(一説には鎌倉時代)から釜石に長く伝えられてきた郷土芸能であり、現在、市内に14の団体があります。伝承地によって演目に違いはありますが、虎の着ぐるみを身にまとい総勢15人位で踊る姿は、虎の生態がみごとに舞踏化されていて、威勢の良い独特の囃子と動きから、海の男の心意気が伝わってきます。」とされています。

 

釜石小学校では、この虎舞を郷土学習や復興教育の一環として練習・実演するとともに、地域との交流に役立てているそうです。

 

下の写真は終演後のものですが、向かって左側にお囃子の合唱チーム、正面が踊りのチーム、右側が太鼓と笛などの管打楽器チームです。

 

             虎舞終演後の全児童に大きな拍手!

 

<第九「歓喜の歌」合唱>

次に、私たちの合唱団の原恵子先生の指導により、ベートーヴェンの第九交響曲で「歓喜の歌」としてよく知られているメロディーの合唱練習とドイツ語発音練習が行われました。それに続いて、2年前の2012年12月に羽田空港第一ターミナルで行った第九フラッシュモブ映像を体育館前方スクリーンで上映し、一同で映像鑑賞をしながら歓喜の歌の合唱を楽しみました。

 

釜石市は第九の演奏がとても盛んなところで、震災の年も含めて毎年、第九演奏会が行われており、本年度は第37回目になるそうです。合唱練習で原先生が、「歓喜の歌」のメロディーをピアノで弾いて子どもたちに聞いたことがあるかどうか質問したところ、1年生の子たちからも「知ってるー! 」と元気な返事があり、練習のノリも非常によかったのは、このような釜石市をあげての文化的背景と演奏会の積み重ねによるものだと感じました。

 

<校歌合同合唱>

次に、釜石小学校校歌を全員で合唱しました。この校歌は作詞が井上ひさし氏、作曲が宇野誠一郎氏、という「ひょっこりひょうたん島」のコンビです。一番が「いきいき生きる」と始まり、学校名も地名も出てこないユニークな歌詞が皆に生きる知恵と勇気を与えてくれるということで、特に大震災以降、全国的によく知られるようになりました。

 

<図書の贈呈>

今回の交流会に当たって、私たち合唱団員は一人ひとり、自分が小学校時代に感動した本を一冊ずつ選び、子どもたちへのメッセージを本の表紙の裏に貼り付けて学校に寄贈しました。集まった本は、伝記、物語、科学関連の読み物など多岐にわたります。私自身は、非常に迷いましたが、今回の交流会での第九合唱にちなんで、ベートーヴェンの伝記の本を選びました。ベートーヴェンの音楽を聴きながらその伝記を読んでいただくと、一味違う読書になると期待しています。あわせて、合唱団の王野百合子代表からキーボードも寄贈されました。

 

                   図書の寄贈

 

最後は、合唱団員が二列で向かい合ってトンネルを作り、児童全員がその中を通って、握手やハイタッチなどをしてお別れしました。

 

<認定NPO法人「国境なき子どもたち(KnK)」の活躍>

今回の旅では、花巻から遠野、釜石、大船渡、陸前高田、一関の各地をバスでめぐり、被災地の現状と復興状況を学ぶ機会となりました。

 

その中で、当合唱団の寄付先である認定NPO法人「国境なき子どもたち(KnK)」の実際の被災地支援活動の一端を知ることができたことは得難い経験でした。特に、今回の旅では、釜石市のコミュニティセンター「青葉ビル」内のKnK活動拠点と、陸前高田市の竹駒小学校に置かれている二台の移動型「走る! KnK子どもセンター」を訪れました。

 

青葉ビルでは、KnKの寺田朗子会長から、当合唱団による長期の支援と今回の現地訪問について団員一人一人に感謝状をいただき、恐縮してしまいました。私自身のできることは本当にささやかですが、今後も他の合唱団員とともにご支援を続けていきたいと考えます。

 

      釜石市コミュニティセンター青葉ビル内のKnK拠点

 

「走る! KnK子どもセンター」は、バスの座席を取り払って改造したもので二台ありました。竹駒小学校内敷地に開設されている仮設住宅の子どもたちを主な対象として、子どもが遊んだり、落ち着いて本を読んだり、勉強したりできるスペースを提供しています。学校の放課後は主に小学生を対象とした学童保育スペース、午後6時から9時までは中学生以上を対象とした勉強用スペースとしてフルに活用されているとのことです。

 

<おわりに>

今回は私にとって「百聞は一見に如かず」の感動の旅でしたが、ツアーを無事に成功させ、「アートボランティア」としての実をあげることができたのは、実行委員長の王野さんを中心として、実行委員、参加団員一同のチームワークと、全面的にご協力いただいた釜石小学校、国境なき子どもたち(KnK)、ツアープランナーオブジャパン(TPJ)などの皆様の強力なご支援の賜物です。あらためてあつく御礼申し上げます。

 

これからも合唱ボランティアとして、皆様とともに歌声をつないでいきたいと願っています。次の機会もぜひ一緒に歌いましょう。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

平成26年2月2日(日)、私はホノルル・ハワイシアターで開催された「第6回国境なき合唱団ベネフィトコンサート in ホノルル」に参加する機会に恵まれ、今回も生涯忘れられない体験をすることができました。

特に今回の演奏会では、ベートーヴェン第九の指揮をしてくださったロン・ヒライ先生のご夫妻をはじめ、スーザン・M・デュプレイ先生の率いる合唱団ウィンドワード・コーラルソサエティ、オール・ボランティア・コミュニティ・オーケストラなど、関係された皆様が、ハワイのホスピタリティとアメリカのボランティア精神をいかんなく発揮して、演奏会を盛り上げてくださいました。

 

<ハワイ・シアター>
私は、第1回目のウィーン公演にはじまり、第3回ベルリン公演、第4回プラハ公演、第5回オックスフォード公演に引き続き、今回の第一部「日本の歌」と第二部「ベートーヴェン交響曲第九番」の合唱に参加してきました。毎回、すばらしい演奏会場に圧倒されますが、今回の会場は、「プライド・オブ・パシフィック(太平洋の誇り)」と呼ばれ、90年以上ハワイの人たちを魅了してきた「ハワイ・シアター」というクラシックな味わいのあるホールです。

 

                 ハワイ・シアター

 

<練習会>
演奏会に向けての練習は、昨年の10月から、おしゃれな代官山の音楽スタジオで7回、そして最後の8回目の練習は原宿のスタジオで行われました。海外の檜舞台での公演はもちろん最高ですが、国内の練習会場も私などはめったに行けない場所で行われることが当合唱団の大きな楽しみの一つです。練習終了後は、練習会場付近で懇親会を行うことが多く、団員相互の親睦を図ることができました。

今回も指揮者の佐藤先生とピアノの原先生による、粘り強く私たちを「楽しくのせる」ご指導により、安心して演奏会に臨むことができました。

 

<演奏会大成功 !>
今回、第九のソリストはホノルルの方々にお願いし、ソリスト4人のうち3人は、ハワイ大学マノア校音楽科の先生方という豪華な顔ぶれでした。演奏会には多数のお客様にお越しいただき、ご寄付もたくさん集まりました。

 

                総練習でのひとこま

 

第九の後のアンコールとして、ハワイ王国第8代女王リリウオカラニによって作られたという「アロハオエ」を演奏したところ、お客様が全員起立され、この曲がハワイで特別な意味を持つことがよくわかり、これには私自身も、歌いながらしびれてしまいました。

私たちは「アロハオエ」を日本で市販されていた合唱曲集で練習しており、その楽譜をホノルル側に早めに送って同じ楽譜で演奏できるよう調整していました。ところが、私たちがホノルルに行ってから、現地共演者側より、歌詞とリズムが少し違う譜面で演奏してほしいと急に頼まれたのです。これには戸惑いもありましたが、がんばって練習して「正調アロハオエ」をデュプレイ先生の指揮でウィンドワード・コーラルソサエティと一緒に盛大に歌うことができました。

毎回、海外公演では国内では予想もできないことがたくさん起きますが、当合唱団では、あわてずに対応する力が、回を重ねるごとにぐんぐん向上してきているように感じています。

 

             演奏直前まで熱心に練習する男声陣

 

<シュライナーズ病院訪問>
国境なき合唱団では、海外公演のたびにいつも現地にある子どものための病院などを訪問して、団員それぞれが持ち寄ったご寄付の品々をお届けしています。

今回は、1月31日(金)の練習後、団員全員で、シュライナーズ病院という整形外科系の難病をもつ子どもたちのための有名な病院を訪れました。

ところが、その前日に病院施設の検査でなにか問題が発見されたとのことで、病院は閉鎖され、患者はみんな別の場所に搬送されてしまっていました。私たちは、病院の担当者の方と、ただ一人残っていた患者である男の子にご寄付の品をお届けするという意外な形になりましたが、大変喜ばれました。

 

                シュライナーズ病院

 

<アラモアナ・ショッピングセンターでのフラッシュモブ>
また、続いて2月1日(土)、アラモアナ・ショッピングセンターのセンターステージで、ベートーヴェン第九の合唱の中から練習番号Mの部分をフラッシュモブの形式で演奏することを計画していました。

ところが、おめでたい旧正月の真最中の時期とあって、ステージでは獅子舞を熱烈に行っていて、とても第九のコーラスを歌えるような雰囲気ではありません。団員一同はらはらしましたが、なんとか時間ぎりぎりに獅子舞が終了し、お客様がたくさんいるうちにと急いで、中国の獅子舞に続いて第九のコーラスをはじめるという、通常ではなかなか考えられない展開となりました。

 

           アラモアナ・ショッピングセンターの獅子舞

 

ステージには翌日共演するウィンドワード・コーラルソサエティの有志の皆さんも参加していただきました。「中国の獅子舞」と「ベートーヴェン第九」のコントラストが意外と良かったのか、私たちのコーラスにお客様の反応が非常に良く、一曲だけではもったいないため、第九だけでなく、「赤とんぼ」と「そうらん節」も歌って、ちょっとしたミニコンサートになり、ショッピングセンターのお客様に大変喜ばれました。

 

   アラモアナ・センターステージでの演奏(写真 原恵子先生撮影・ご提供)

 

<おわりに>
今回も、演奏会を無事に大成功させ、「アートボランティア」としての実をあげることができたのは、実行委員長の王野さんを中心として、実行委員、参加団員一同のチームワークと、主催されたエフエム東京、後援団体、協賛企業の皆様、ハワイの共演者の皆様、お越しいただいたお客様、ツアープランナーオブジャパン(TPJ)の皆様などの強力なご支援の賜物です。あらためてあつく御礼申し上げます。

これからも合唱ボランティアとして皆様とともに歌声をつないでいきたいと願っています。次の機会もぜひ一緒に歌いましょう。ありがとうございました。

 

 

平成241018()、私はオックスフォード大学シェルドニアンシアターで開催された、「第5回国境なき合唱団チャリティーコンサートinオックスフォード」に参加する機会に恵まれ、今回も生涯忘れられない体験をすることができました。

 

 特に今回の演奏会では、オックスフォード大学にご参加をよびかけたところ、同大学のあたたかいご理解とご協力のもと、同大学ジャパンソサエティ(OUJS)が東日本大震災復興支援というチャリティの趣旨に賛同してくださり、企画運営に全面的にご協力いただけたことが最大の特色でした。同大学の由緒あるクイーンズ・カレッジ合唱団と、同大学トリニティ・カレッジの管弦楽団であるトリニティ・オーケストラが共演してくださいました。

 

 

  <オックスフォード大学シェルドニアンシアター>

私は、第1回目のウィーン公演にはじまり、第3回目ベルリン公演、第4回目プラハ公演に引き続き、今回の「日本の歌、イギリスの歌」と「ベートーヴェン交響曲第九」の合唱に参加しました。会場は、世界最高峰の名門オックスフォード大学で卒業式などに使われ、同大学の学生たちにとっても特別な場所と言われている同大学シェルドニアンシアター。17世紀半ばに建てられた円形の美しい歴史的建造物です。

 

            

                              シェルドニアンシアター

 <練習会>

演奏会にむけての練習は7月から計8回、団員のIさんが新橋に所有されているビルの二階で行われました。練習終了後には、毎回、同ビル1階にある系列のレストランや新橋駅周辺のおしゃれな居酒屋で懇親会を行い、団員相互の親睦を図ることができました。最後から3回目の練習会では赤坂区民センターで腕試しと音のバランスを調べるためのホール練習を行うなど、全体として大変有意義な練習になりました。

 

今回も指揮者の佐藤一昭先生とピアノの原恵子先生による、粘り強く私たちを「楽しくのせる」ご指導により、難曲に苦労した時期もありましたが、無事に演奏会に臨むことができました。

 

 

 <演奏会大成功>

今回、第九の指揮者とソリスト4人はイギリスの方々にお願いしました。オックスフォード大学とオックスフォード大学ジャパンソサエティなどのご協力により、今回も多数のお客様にお越しくださいました。

 

第九のあとのアンコールとして、イギリスの第二の国歌と言われるエルガー作曲「威風堂々」を、演奏会第一部で驚異的に上手な合唱を聞かせてくれたクイーンズ・カレッジ合唱団と一緒に演奏したところ、トリニティ・オーケストラも第九の演奏にも増して、がぜんノリノリで、終了後はお客様全員が起立され、総立ちのスタンディングオベーションをいただきました。ご寄付もたくさん集まりました。

 

 

      

                       総練習でのひとこま

 

<ヘレンハウス訪問とオックスフォード大学自然史博物館での演奏>

国境なき合唱団では、海外公演のたびにいつも現地にある子どものための施設を訪問して、ご寄付の品々をお届けしています。

 

今回は、演奏会当日の1018日午前中、団を代表して、実行委員10人ほどで、オックスフォード市内にあるヘレンハウスという、障がいや難病のある子どもたちとそのご家族のための有名な施設を訪れ、参加団員一人一人が準備したたくさんの文房具など、ご寄付の品々をお届けしました。あわせて「実行委員会アカペラ合唱隊」により、「ふるさと」、「赤とんぼ」、「大きな古時計」などの歌を子どもたちやご家族と施設の職員の方々のために歌い、大変喜ばれました。

 

                  

                                ヘレンハウスの美しい庭

 

 

また、ヘレンハウスに続いて、オックスフォード大学自然史博物館で、大学のご許可のもと、その日の夜の演奏会の広報を兼ねて、大きな恐竜の標本の前で、「ふるさと」と「赤とんぼ」を、やはり「実行委員会アカペラ合唱隊」により、ちょうど博物館を訪れていた方々にご披露したところ、こちらでも大変あたたかく歓迎されました。
 

 

       

          自然史博物館入口での試演会案内広告

 

 なお、今回の上記二つの訪問活動は、いずれも少人数という条件で訪問先から許可をいただいたため、実行委員会が団を代表して行ったものです。

 

<「国境なき子どもたち」写真展>

当合唱団の演奏会と並行して、シェルドニアンシアター近くのセントヒルダ・カレッジにおいて、認定NPO法人「国境なき子どもたち」(knk)が現在まで行っている、東日本大震災で被災した子どもたちへの支援活動を紹介した写真展が開催されました。これもオックスフォード大学の御好意のもと、オックスフォード大学ジャパンソサエティ(OUJS)のご協力により開催されたものです。私たち合唱団員も演奏会直前に会場を見学することができました。未来に向かって勇気と希望がもてる写真が集められていました。

 

       

          「国境なき子どもたち」写真展

 

 

  <オックスフォードの町並み>

私にとってイギリスは何回か訪れたことはありましたが、オックスフォードは今回初めての訪問です。冬のオーバー、マフラー、手袋を準備し、寒さ対策を十分していきましたが、さすがにマフラー、手袋までは不要だったものの、オーバーは時間帯や場所によってとても重宝しました。

オックスフォードは大学町としても著名です。何世紀にもわたる長い歴史による風格は圧倒的で、特に庭の手入れが行き届いていることが強く記憶に残りました。

 

 

       

     通りがかって美しさに驚き撮影したオックスフォード市内の一風景

 

 <おわりに>

今回も、演奏会を無事に大成功させ、「アートボランティア」としての実をあげることができたのは、実行委員長の王野さんを中心として、実行委員、参加団員一同のチームワークと、主催されたエフエム東京、後援団体、協賛企業の皆様、オックスフォード大学、ツアープランナーオブジャパン(TPJ)の皆様などの強力なご支援の賜物です。あらためてあつく御礼申し上げます。

 

 これからも合唱ボランティアとして皆様とともに歌声をつないでいきたいと思います。次の機会もぜひご一緒に歌いましょう。ありがとうございました。

 

 

 

 

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