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皆様、こんにちは。こにでございます。いよいよ集合練習も始まったここらで、国境なき合唱団の生い立ちの話をしましょうか(^^)。ただ、ここに書くことは、こにさんが見聞きした範囲での話になりますので(^^;)、国境なき合唱団のオフィシャルな見解とか、そーゆーのではなく(笑)、こにさんの個人的解釈ですので、そこんとこよろしくお願いしますー。
 
さて、一昨年の秋、初めて「国境なき合唱団チャリティーコンサートツアー」の話を知った時の、こにさんの反応は、「いーとこに目をつけたなー」、でした(笑)。こにさんも、技術系とはいえ、いちおビジネスマンですから、このビジネスモデルというか販売戦術は、とっても面白いと思ったのね。要は海外旅行ツアーです。それを「楽友協会で第九を歌える」、しかも「恵まれない子ども達への寄付金集めボランティアができる」という売りにした。
 
参加者はクラッシック好きなら誰でも憧れる楽友協会で第九が歌えてハッピー、集まった寄付金が恵まれない子ども達に寄付されてハッピー、企画会社は、他社と差異化した海外旅行ツアー商品が売れて、かつ企業イメージブランドも向上してハッピー、しかも、コンサート自体は参加者自らのボランティアで行うから、面倒は少ないし収支的にもリスクは少ない。ビジネスリスクを最小限に抑えて、かつ、皆がハッピー、という商法に舌を巻いたものです。
 
と・こ・ろ・が(笑)、昨年、国境なき合唱団の生みの親、かつ実行委員長の王野百合子さんに、国境なき合唱団の生い立ちの話を伺ったら、じぇんじぇん違いました(笑)。一年前にお聞きした記憶を元に書きますので、細かいとこ間違えてるかもしれませんが、大体こーゆーことなのだそうです;
 
国境なき合唱団が生まれた背景には3つの要素と偶然があったそうです。
 
1. 王野さんが、お子様の学校のイベントで、親子で歌う第九に参加されて、大いに感動した。
 
2. 王野さんが、国境なき子どもたちの講演を聞いて感動し、ボランティア活動への参加を志したが、仕事とボランティア活動の両立は難しいと諭され、それでも寄付金集めなら協力できるかもと思った。
 
3. 王野さんが、仕事の関係で、楽友協会のホールだって、お金だせば借りられることを知った。
 
この3つのことが、バラバラに起きたのですが、ある日、ふっと、それらが王野さんの中でひとつになった。「なんだ、楽友協会を借りて、そこで第九を歌うチャリティーコンサートを開催して、寄付金を集めればいいじゃん!」。王野さん、思いついたその翌日には、この企画を社長に熱く語っていたとか(笑)。
 
そーなんです。国境なき合唱団って、実行委員長・王野さんの純粋なボランティアへの想いで生まれた企画だったんです。「ごめんよー(T_T)。おぢさんはよごれていたー!(T_T)」、と、このお話を聞いた時に思いましたわ(^^;)。
 
ただ、どんな素晴らしい企画でも、採算ベースに乗らなければ実現に至らないのがビジネスというもの。実現できたのは、王野さんの並々ならぬ熱意があってこその話ですが、これを助けたのが王野さんの人的ネットワーク。王野さんの長年の御友人である、音楽企画の小山純裕先生がコンサート面をサポートされ、JALアカデミー合唱講師の佐藤一昭先生が合唱指導を引き受けて下さり、NPO「国境なき子どもたち」が全面協力しと、実現への輪が広がって行く。
 
そして実現への大きな一歩となったのが、エフエム東京(現TOKYO FM)の協力。主催の話を持ち込んだら、なんと社長さん御自身が、かつてエフエム東京で、海外で第九を歌うという同様の企画を実施した時の責任者だった方だったそうで、王野さんの熱意に喜んで引き受けてくださったとか。諦めずに努力し続ければ、願いは通じる、という実話です。
 
そうした実現への道のりで、王野さんが一番大切にしたのは、国境なき合唱団を「楽しいボランティア」にするということ。ほら、「ボランティア」って言葉、なぜか、なんかしんどそーなイメージ持ちません?。倫理の時間の「奉仕」みたいな(笑)。少なくとも、こにさん、そーゆーのヤなの(笑)。「使命」とか「努力」とかって疲れるし、疲れると長続きしないし(笑)。そもそも。「ボランティア」って、英語では単に「志願すること」「自発的に何かを行うこと」だって知ってました?どこで「奉仕すること」に変わっちゃったかなー、日本(笑)。
 
困ってる人が笑顔になるのに、必ずしも苦労する必要は無いと思うのです。人それぞれに出来る事がある。それも気軽に楽しくね。そうじゃなきゃ「ボランティア」って特別な人だけが出来る狭い世界になっちゃう。もちろん、そういう特別な事を成し遂げていらっしゃる方々を尊敬していますし、とても素晴らしいことだと心から応援していますが、その一方で、出来る事は小さくても、出来る人の数が多く、裾野の広いボランティアって、実はボランティアの原点ではないかと思うのです。

 
楽しく好きな事をして、それが世界の恵まれない子ども達の笑顔につながるなら、それはきっと長続きする。「与える事は与えられる事」。ボランティアは幸せを貰う楽しい時間なんです、と、王野さんは言ってます(^^)。これが国境なき合唱団のコンセプト。
 
だから「国境なき合唱団」では、すべてが肯定されます。海外の素晴らしいステージで、現地オケとの第九演奏に参加することはもちろん、観光すること、美味しい料理に舌鼓を打つこと、素敵なお土産を買うことだって、オプショナルツアーを利用すれば、その金額の何%かが寄付金になる。強制される事は一切無し。自分がやりたーい、と思ったことをやれば、それが寄付につながる。
 
そう、王野さんが「国境なき合唱団チャリティコンサートツアー」で実現したのは、楽しむことがそのままボランティアにつながる器なんです。ウィーンでの、シンガポールでの、そして今年のベルリンへ向けての練習会での、楽しさが横溢する和やかな雰囲気の理由は、ここにあるのだと、こにさんは思います。
 
国境なき合唱団は、こうした生い立ちだからこそ、参加者の皆さんの「続けたい。だって楽しいんだもん。」という想いがあったからこそ、今年から独立運営になっても、採算リスクが高くなっても、続いているのです。
 
参加費用の数%+参加者の寄付+チャリティコンサートで集まった寄付金の総額は、ウィーン公演では 2,247,211円、シンガポール公演では 1,521,275円。これらは全額、国境なき子どもたちと現地の福祉団体に寄付されています。又、訪れた国のボランティア団体への慰問や、参加者の方々が自発的に持ち寄った文房具や楽器なども合わせて寄付されていることも書き添えておきましょう。
 
かつて、こにさんが犬養道子さんの本(確か『人間の大地』だったと思います)を読んで目から鱗だったのは、一時の高額寄付よりも、小額でも継続的な寄付の方が大切。なぜなら、計画が立てられるから、という文章。だからこそ、NPO「国境なき子どもたち」の御協力を頂いて、これからもずっと続けていきたいと思っていますし、こんな国境なき合唱団だからこそ、続いていくと思っています(^^)/。
 
そして、国境なき合唱団の意義は、こうした寄付金集めとともに、こうした企画者と参加者の善意を、コンサートという形を通じて発信していることだと、こにさんは思います。そんだけのツアー代金を支払うんなら、その全額を寄付すればいーじゃん、なんて声も聞かないわけでは無いし(笑)、それもまた一つの形だと思うのですが、「国境なき合唱団」として、第九という素晴らしい音楽の感動と、誰かの役に立ちたいという純粋な想いを、世界各国のコンサートホールという空間で、現地の方々と楽しく共有すること自体に、大きな意義があると、こにさんは思っています。
 
一年に一度の花火かもしれません。でも、寄付金集めと同じく、それが毎年続いていくことに意味があると思うのです。国境なき合唱団の活動を知って、合唱団に参加しなくても、別の形でボランティアに協力してみようかな、だって、楽しそうなんだもん、という気持ちになってくださる方が、一人でも増えたなら、世の中、ほんの少し、住みやすくなるのではないかとね。(でも、是非、御一緒に合唱団に参加して下さいねー(笑))
 
国境なき合唱団の趣旨は、このホームページの「国境なき合唱団」についてに記載がある通り、『「アース&ヒューマンコンシャス」~地球を愛し、感じる心&命を愛し、つながる心~のテーマのもと参加者全員で楽しみながらチャリティーコンサートを作るアート・ボランティアを通じて、恵まれない子ども達をサポートする為の寄付金を集める事を目的としています。』。なんかカタカナ多すぎですが(^^;)、これって掛け値なしの言葉です。
 
最近観た映画の台詞に、こんなのがありました。"The key to happiness is doing what you love, with the people you love." まさにそういうことを皆さんと続けられて、こにさんはとっても幸せです(^^)/。
 
ではでは、またね、
こに

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