早くも、コンサートから1ヶ月。燃え尽きて帰国しました。毎回こんなふうなのですが、今回は、この演奏会が決まってから、日本にも自分の身の回りにもいろいろなことがあり、改めて、自分ができる時に、できる事を精一杯しなくては、との思いが強かったような気がします。歌えることの喜びが、東京での練習会、プラハでの練習会、ゲネプロ、本番、アンコールと、どんどん膨らむばかりでした。特に、「大地讃頌」は、練習の時から、歌うたびに涙があふれるのをがまんするのが、大変でした。
そして迎えた本番、第1部から大きな拍手をいただきました。最後まで集中力を切らすことなく歌い、アンコールでは再び「そうらん節」を歌いました。佐藤一昭先生と原恵子先生、合唱団員一つになってプラハ・スメタナホールで歌えたことの幸せを、感じました。
海外の舞台では、毎回予期できない困難がつきものです。でも、今回も工夫したり、我慢したりしながらよい演奏会にしようとする、団員のすてきなハートに触れ、気持ちも温かくなりました。
第2部は、ベルリンに続き横島マエストロ、チェコ室内フィルハーモニー管弦楽団、蔵野蘭子さん、日野妙果さん、西村悟さん、平野和さん、という豪華な出演者の方々で、「交響曲第九番」が始まりました。すごい!! 思わず観客になってしまい、その音に入り込んでしまいました。(どっぷり聞いていて、自分が歌うところを慌てて思い出すことも)お客さまも皆さまじっくり聞いてくださっているのが、舞台からわかり、一つになっていると感じました。
アンコールは、「モルダウ」でした。オケの前奏が鳴っただけで、もう涙が止まりませんでした。鳥肌が、立ちました。その音は、チェコのオーケストラだけが出せる音だと思いました。それは、滞在中毎日見ている川の流れそのもので、チェコの歴史そのものだと感じました。
いつも一緒のメンバーはお休みだったので、一人参加でしたが、先生方や団員皆さまとたくさんお話しができて、よくしていただき、すばらしい演奏旅行となりました。
番外編
今回のツアーで
うれしかった。なんと言っても「幸せそのまんまのKさん」の結婚のお祝いをできたことでした。こんな出会いが人生の中にあるんだ!すごーい!私もうれしかったですよ、Kさん!
びっくりした。プラハで利用した地下鉄のエスカレータ。早い!急傾斜!長い!もう、早いと言ったら早い。ピョンと飛び乗る、さっと飛び降りるっていう感じです。でも、おばあちゃまも、つえをついたひとも、子どもを連れたお母さんもへいきです。後ろを向きで彼女と話している男の子もいます。私は、完全に腰が引けていました。
安くて美味しいビール。たくさん飲めない私ですが、いろいろ試してみました。味が濃いお料理が多いので、合うんです!最後に、フランクフルトの空港でもいただきました。
プラハ公演に際し、いただいた御寄付について皆様にご報告いたします。
日本での寄付金 団員寄付金ほか 474,000円
オプショナルツアー3% 65,232円
お土産サービス3% 12,576円
会場チケット売上げ 21,600円
計 573,408円
現地での寄付金 CZK4,200
本寄付金のうち、日本での寄付金分573,408円については「NPO法人国境なき子どもたち」を通じて東日本大震災被災地へ、現地寄付金分CZK4,200についてはプラハのChild’s Smile 財団へそれぞれ寄付されました。
なお、日本での寄付金につきましては、本年3月11日の大地震発生後、直ちに東京での練習会で募金活動を開始いたしました。皆様方からのこのご寄付は、さっそく4月に、「国境なき子どもたち」が子どもたちの始業式に間に合うようにと岩手県山田町に行ったスクールバスの寄贈などのため、役立てられています。
また、プラハのChild’s Smile 財団の児童施設には、6月7日午後、約20人の合唱団代表が訪問して、団員一同から集められた千羽鶴と多くの寄付品(ウェットティッシュと子ども用絵本など)を寄贈し、先方からとても感謝されました。
皆様のアートボランティアとしてのご理解とご協力にあつく御礼申し上げます。
尚、 以下は株式会社エフエム東京の冨木田社長から「国境なき子どもたち」へ寄付金の贈呈式が行われた様子です。
国境なき合唱団実行委員会